未認可のFIP治療薬の実態

健康・医療

はじめに

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫の致死性疾患であり、これまで有効な治療法が見つかっていませんでした。しかし、GS-441524という抗ウイルス剤がFIPの治療に有望であることが示されています。この記事では、FIPの治療に使用されている未認可のGS-441524製品の実際の含有量とpHを分析した論文をご紹介いたします。

【猫伝染性腹膜炎(FIP)について詳しくはこちら】

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研究目的

この研究の目的は、未認可のGS-441524製品が宣伝されている含有量と比較してどの程度の実際の含有量を持っているかを調べることです。特に、注射剤と経口剤の両方について分析しました。


サンプルと方法

この研究では、30の異なるブランドから提供された127の注射剤および経口サンプルを使用しました。サンプルはソーシャルメディアを通じて寄付され、液体クロマトグラフィーとタンデム質量分析(LC-MS/MS)を用いてGS-441524とレムデシビルの含有量を測定しました。


結果

結果の概要は以下の通りです。

  • 注射剤:87サンプル中95%が期待されるGS-441524含有量を上回り、平均で39%多く含まれていました。平均pHは1.30で、生理学的pHよりも低い値でした。
  • 経口剤:43%のサンプルが期待されるGS-441524含有量を上回り、平均で75%多く含まれていました。一方、58%のサンプルは期待される含有量を下回り、平均で39%少なかったです。

経口剤の詳細な検査結果

以下は、経口剤の詳細な検査結果です。

製品名製品詳細サンプル数表記GS含有量
(mg/錠)
実際のGS含有量
(mg/錠)
差異 (%)
Aura12 h/1 kg155.12.8
Aura24 h/1 kg11011.211.5
Brava5 mg1103.9-60.6
Capella1 kg21014.9 ± 3.948.5
CureFIP2.5–4 kg17513.7-81.8
Felisvil4 kg4040.71.75
Lucky1 kg21014.7 ± 3.646.8
Meadow*12 mg11220.570.8
Mutian100 mg21019.9 ± 3.399.0
Ocean7.5 mg1156.2-58.5
Panda**1 kg11018.989.0
Rose2.5 mg153.7-27.0
Valor8 mg11611.6-27.3

* MeadowはHarmonyとも呼ばれます。
** PandaはMaxpawとも呼ばれます。


注射剤の詳細な検査結果

以下は、注射剤の詳細な検査結果です。

製品名サンプル数表記GS含有量 (mg/mL)実際のGS含有量 (mg/mL)差異 (%)pH
Aino216.930.0 ± 8.177.21.08
Aura 1521522.3 ± 2.748.61.43
Azul11727.260.01.29
Brava21518.1 ± 0.420.51.3
Capella21524.8 ± 1.665.01.2
Freecat31515.9 ± 4.55.81.3
Lucky 1541522.2 ± 1.147.81.4
Meadow 17.5*217.526.0 ± 0.948.31.4
Mutian II11714.3-15.81.21
Panda 15***21523.3 ± 0.155.31.2
Phoenix 1591520.5 ± 0.736.91.3

* MeadowはHarmonyとも呼ばれます。
*** PandaはMaxpawとも呼ばれます。

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結果

この研究の結果、未認可のGS-441524製品は期待される含有量よりも多くのGS-441524を含むことが多いことがわかりました。しかし、経口剤においては一部の製品で期待される含有量よりも少ないことがありました。このような変動は治療効果に影響を及ぼす可能性があり、製品の適切な規制と合法的な取得経路の確立が求められます。

未認可の製品を使用する際には、含有量のばらつきやpHに注意し、猫の健康を最優先に考えることが重要です。


参考文献

この研究の詳細については、Journal of the American Veterinary Medical Associationの公式サイトをご参照ください。

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