FIPの基礎知識

健康・医療

FIPとは何ですか?

FIPは、FIPウイルスに感染することで発症します。FIPVは猫コロナウイルス(Feline Coronavirus, FCoV)の2つある変異株の一種で、もう一つは猫腸コロナウイルス(FECV)です。

FCoVは、多くの場合は軽い腸炎や風邪症状を引き起こしますが、一部の猫はFCoVの変異株に感染してFIPを発症することがあります。FIPは、猫の免疫系に損傷を与え、慢性的な炎症を引き起こし、臓器の異常をもたらすことがあります。FIPは、猫にとって重篤な病気であり、早期の治療が求められます。

FCoVについて

FCoV自体は多くの猫が保有しており、4割近くの猫が感染しているとされています。また多頭飼育環境下ではさらに多くの猫が感染しているようです。

FCoVは主に感染猫の糞便から水平感染すると言われており、トイレやベッドなどにおける経口感染が主です。

FCoV感染猫の大半は感染後ウイルスを排出しなくなりますが、1割前後の猫は数年に渡りウイルスを排出し続けます。

FCoVに感染した猫の大半は軽症または無症状ですが、1割前後の確率でFIPVに変異し、FIPを発症すると言われています。

FIP発症しやすい猫

FIPに感染しやすい猫には、若い猫、免疫不全の猫、ストレスを抱えやすい猫、多頭飼育環境下の猫が挙げられます。

若い猫は免疫機能が未熟であり、感染に対する抵抗力が低いため、感染しやすい傾向があります。FIP発症猫の6割前後は2歳未満の若猫だと言われています。

免疫不全の猫は、病気や治療によって免疫力が低下しているため、感染しやすい状態にあります。例えば、去勢などの外科手術ストレスが原因となることも少なくありません。

同様に手術以外でもストレスを抱えやすい猫は、ストレスによって免疫力が低下し、感染しやすくなることがあります。引っ越しや新しい家族のお迎えなど生活環境の大きな変化などがストレスの原因となることもあります。

また、多頭飼育環境下やFCoV感染猫が発生した環境では、FCoVが蔓延しやすく、それに伴いFIP感染リスクが高まることがあります。

FIP早期発見のために

FIPはウェットタイプとドライタイプの2種類に大別されます。

共通の症状

食欲不振や体重減少

発熱や鼻水、くしゃみ

下痢や嘔吐、体の不調感

元気消失

などが挙げられます。

ウェットタイプの症状

ウェットタイプの場合、腹水がたまり、腹部が膨らみます。腹水は黄色っぽく濁っており、粘度が高く、特有の臭いがあります。

ドライタイプの症状

ドライタイプの場合、腎臓や肝臓などの臓器に病変が生じ、貧血や黄疸などの症状が現れます。

混合タイプの症状

ウェットとドライの症状を併発するケースもあります。

終わりに

FIPは致死率の高い重篤な病気で早期発見と迅速な治療の開始が猫ちゃんを救う鍵となります。

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